今回は、タイのカブトガニ料理についてご紹介します。
カブトガニについて
カブトガニは、カニと名がついていますが、実はクモやサソリに近い生き物だそうです。ちなみに、タイではカブトガニのことを「メンダー・タレー (海のタガメ)」と呼びます。こちらの方が実際に近いんですね。
カブトガニには毒がある?
タイのカブトガニには、エサ由来の毒がたまる器官があります。そのため、調理時にその部分を除去する必要があります。ちなみに2月〜6月は毒性が強くなり、食べて死亡する人もいるほど。この時期は食べるのは避けた方が良さそうですね。
※追記
カブトガニ好きのタイ人の友人から、追加情報をもらいました。
- タイのカブトガニの有毒性には時期のほか、元々有毒種と無毒種があるそう。
- その見分け方は尻尾の断面を見ること。丸みがあるのが有毒種、三角形なのが無毒種。
縁起のよい食べ物
タイの年配の華僑の間では、カブトガニは縁起の良い食材として人気があるそう。
理由は、不毛な砂の上で生活しながらも、丈夫な硬い殻の内に沢山の卵を抱えることができるから。その姿が商売で競合を作らず、堅実に財産を貯める生き方と重なるとか。
また、高プロテインで高栄養価のため、滋養強壮になるとも言われています。
食べ方
食べ方ですが、実は身肉がほとんどありません。では、どこを食べるのかというと、殻のなかにびっしりと詰まった卵を食べます。食感は、、、ボソボソです。
また焼いたときに殻から(タガメに似た?)独特の匂いがするので、人によって好き嫌いがあるかも。
何処に行けば食べられる?
バンコク近郊であれば、シーラチャーやバンセーン、パタヤ、ホアヒンなど。海沿いのシーフード屋台で見かけます。また稀にですが、バンコク市内のシーフードレストランにもあります。
代表的なカブトガニ料理
最後に、代表的なカブトガニ料理2品とその価格をご紹介します。料理名 メンダー・パオ
- 内容 カブトガニの姿焼き+青マンゴー入り甘辛ソース
- 価格 400バーツ
- 食べ方 殻のなかで、びっしりと詰まった卵にソースをかけ、中でかき混ぜて食べます。
料理名 ヤム・カイ・メンダータレー
- 内容 カブトガニの卵のタイ風(ライム汁+唐辛子+ナムプラーソース和え)サラダ
- 価格 280バーツ
まとめ
外見はグロテスクですが、高栄養価で縁起物ということもあって、割りと人気があるようです。値段もそこそこしますね。有毒の時期があるので、食べる前には、友人に確認したほうが良いでしょう。