最近は、日本でもカップ麺のトムヤムクン味が話題になっているそうですね。
今回はそんな本場のトムヤムクンの作り方をご紹介します。
トムヤムスープの材料
トムヤムスープに最低限必要な材料は以下のとおり。- マナオ(ライム)
- プリックキーヌー(小粒のタイの唐辛子)
- カー(生姜みたいなもの)
- タカイ(レモングラス)
- バイマクル−(こぶみかんの葉っぱ)
- パクチーファラン
- マッシュルームなどのキノコ類
- エビの身や殻やミソから出るエキスの入った出汁
- ココナッツミルクまたは、コンデンスミルク
- ナムプリックパオ(チリインオイル、タイの豆板醤のようなもの)
- ナムプラー少々
- 塩少々
手軽で簡単!本場タイの美味しいトムヤムクン(ナムコン)の作り方
それでは早速、本場のトムヤムスープ(ナムコン)の作り方手順を見てみましょう。1.先ずはえびの下ごしらえから。えびは頭を残したまま尻尾の殻を剥きます。尻尾のなかの黒い内臓を取ることも忘れずに。殻はだしをとるのに使うため残しておきます。
2.材料のタイハーブの下ごしらえをしている間に、鍋でスープに使うお湯を沸かしておきます。使うのは3カップ分の水です。
3.レモングラスは一番外の皮が硬いので剥いて使います。3cm幅に切ったら、包丁でたたき潰しましょう。そうすることで香りが一層出ます。
4.カーは表面の皮を切り削ることで、香りが引き立ちます。薄切りを6~7切れ作ります。
5.バイマクルーはコブみかんの葉っぱ。これも手でちぎってクシャクシャにすることで香りが一層出ます。3枚程度使います。
6.鍋のお湯が沸いたら、先ほどのタイハーブを入れていきます。一緒にだしをとるためにえびの殻を入れて、さらに10分ほど沸かします。
7.次にマッシュルームを入れます。大きいものは4つ切り、小さいものは半分に切ります。
8.ハーブの香りがたってきたら、えびを入れます。ここで注意することは、えびを煮すぎないこと。ここからは手際よく調理しましょう。
9.ナムプリックパオはあらかじめ小皿で溶かしておきます。そうすることでスープのなかで固まることがありません。
10.ナムプラーは5~6スプーン分入れます。
11.マナオは3個分を絞って入れます。より強い酸味が好みであればさらに多めに入れても良いです。
12.ミルクは多めに入れればより味がマイルドになります。 プリックキーヌーは好みにあわせて。これも包丁で潰せばより辛味が引き立ちます。
13.パクチーファランは5mm幅に刻んで入れます。
14.以上の全ての材料が入れ終わったら、かき混ぜて完成!
なお、タイハーブには、このほかにトマトやホンデーンという小さい玉ねぎを入れても美味しいですよ。
そもそもトムヤムクンって?
トムヤムクンは、世界3大スープのうちの一つにも数えられる、タイを代表する料理です。タイでは料理名に調理方法や材料名が入っていることが多く、トムヤムクンもそのひとつです。
トムは「煮る、またはスープ」、ヤムは「酸味と辛味をつけた和えもの、タイ風サラダ」、クンは「エビ」を意味します。つまり、エビ入りの酸味と辛味の効いた香料を入れたスープのことをトムヤムクンと言います。
いろんなトムヤムスープ
エビの代わりに鶏肉を入れると「トムヤム・ガイ」、豚肉を入れると「トムヤム・ムー」、魚を入れると「トムヤム・プラー」、海鮮食材を入れると「トムヤム・タレー」になります。また、スープには2種類あります。ココナッツミルクを入れた、「ナムコン」と、ココナッツミルクを入れない「ナムサイ」の二つです。
まとめ
タイ人が美味しいと評価するトムヤムクンの条件があります。- エビの濃厚な出汁が出ている
- 絞りたてのマナオの汁を使っている
- ハーブの香りが良い
- それらの調和が取れていて、さらにしっかりと辛い。
ちなみに、バンコク市内のレストランで出されるトムヤムクンの多くは、外国人向けのマイルドな味付けになっていることが多いようです。タイ人からすると辛さと酸味が少なく、物足りないのだとか。(それでも日本人からすれば十分辛い。)
もし、タイでトムヤンクンを食べたくなったら、是非タイ人おすすめのお店に連れて行ってもらいましょう。